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動詞のグループ分け(反省)

反省です。今日の塾の授業で、「もっとテキストの既出文法に気を付ければよかったー!」と思ったことがあったので。



テキスト:学ぼう!にほんご(初級2)
課:第22課
単元:可能表現(2)「見えます/聞こえます」



前回の授業では、可能表現(1)ということで「~eます/~られます/こられます/できます」をお勉強してました。
そんなわけで、今日やったこの単元では「見えます/見れます、聞こえます/聞けます」の区別もします。
自動詞・他動詞の違い、そういえばちゃんと説明したことなかったわ・・・
今日担当した子は割と察しが良いタイプで、私のつたない説明でも挙げた例を参考にしっかり使いわけをしてくれたんだけど。今度別の子に当たったら超心配。
卑怯な私は、どうしてもダメだとわかった時点で一瞬「듣다/들리다」「보다/보이다」を使いましたよ。あーなんて卑怯なんだ。
「聞こえます」「見えます」は、自然に聞こえます。私が「はっ!聞かなきゃ!」じゃなくて、ぼーっとしてても「♪~」って自然に聞こえます。「聞けます」「見れます」は、私が「よし!聞こう!」「よし!見よう!」と思って、聞きます。「聞きます」の時に、「聞けます」を使います。
大体こんな感じのことを言った気がします。
『「聞きます」の時に、「聞けます」を使います』が、一番しっくりきてたっぽい。
「自然に」という表現を彼女が理解してくれたことにも感謝。

そのあと、「見れます/聞こえます」に交じって会話をする中で、『パソコンがあります。このパソコンで音楽が「聞けます」』『新しい映画をみます。映画館でその映画が「見られます」(→的な、教科書の問題)』をしっかり答え分けてくれました。


でだよ。

何が一番ネックだったかって。

動詞のグループ分けですわ←


今日の子、とてもよくできる子だったんだけど、
動詞のグループ分けのことをどうも忘れてしまっていたみたいで。
使いなれた文型から見分け方を指導しようと思ったのにさ。
まさかの「ない形」から指導するというダメパターンをやってしまったよ←
なんかおかしいなぁ・・・と思ったんだよね。
どうも国語的というか。
こんな教え方したことないのに、じゃあどうやって教えてたっけ?っていうのが
全く思い出せなくて。

後で「初級」の青いテキスト確認してがっかりしたわ。
このテキスト、動詞の活用は「て形」から入ってるのよね。
「て形」から確認しろよって。
「ます形」→「て形」の黄金ルートをすっかり忘れるという大失態。
(ちなみに頭の中はUNSWの「ます系」→「辞書形」→「て形」のルートが支配していた)


教材分析が必要な理由はここにありますね。
動詞のグループ分け、今からしっかり確認しておこうっと。
ちなみに、「借ります」ってどうやって区別すりゃいいの。
「借り―ます」・・・語幹は「い」、て形に直す方法を知ってれば「借りーて」で語幹が変わらないから「グループⅡ」だね~♪ってできるけどさ。ここは「て形」を耳で覚えてもらう方がいいのかな。相手中学生だし、変にうだうだ説明するよりその方が良いかもしれないけど。
あと、「蹴ります」ね(笑)
これは同じ「語幹=い」だけど、「蹴っーて」で「いちり→って」の「グループⅠ」。
「語幹=い」の2文字以上のやつら・・・。大嫌い←
今日はがっつりグループ分けはしなかったけど、今後彼女が詰まった時にどう持っていくかが悩みどころです。

必ずしも、全てがきれいに説明できるわけじゃないのでしょう。
今日の子は日本語で話したい!っていうニーズの子だったし、きっと耳で覚えた言葉も多いだろうと踏んで、「て形」がわかってナンボってとこ、あるのかなぁ。


はあ。

それにしても反省←
なんで「ない形」を・・・(また言ってる)

わかってくれて、ありがとう、だよ。本当に。

以上、反省でした。
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Instagramの使い道

さてさて。
facebookで「詳しくは云々」言ってしまったので書いてしまおうと思います!


この4月から、とある伝手によって、とある高等教育機関で
テレビ電話を用いた日本語授業(対台湾の高校生)をすることになりました。
実は今日が初授業の日。
「授業準備」とは、これから説明するこの授業の一部のことでした。



この日本語のプログラムでは、毎回授業の初めに日本の事情紹介をすることになっています。
これが何か決まりがあるとか、すごく堅苦しいものではなくて、
上司である先生方からも自由にやって良いと言われておりましたが、
自由ほど難しいものがなくて・・・・・

彼女たちが興味を持ってくれそうなもので、
今話題だったり、今の日本を伝えられるようなもので、
かつ私のグダグダな初級日本語使用レベルでも伝えられそうなもの…←(これ一番難しい)


もともと流行にも疎いし、
テレビとか「슈퍼맨이 돌아왔다(スーパーマンが帰ってきた)」をyoutubeで見るばっかり。
気が付けば女子高生時代なんて7~8年も前の話になってしまったし、
「今日本で流行ってるもの/話題になっているものってなんだ?」からのスタートでした。


インターネットを泳いで泳いで、やっと見つけた「イケる!」と思ったニュースがこれでした。

離れても、やめても、関係は続く

今日、松本時代の教え子のお母様から、
「息子が○○高校に合格しました」
とご連絡をいただきました。



このお母様には時々お気づかいをいただいていたのですが、
「やめる」ということを生徒に言わなかったので次年度になって私がいないことに驚かれ、
こちらに引っ越してきた時にわざわざお電話をかけてくださったのでした。


もともとは大手塾に所属していたため、保護者の方と関わることはほとんどなく、
講師の入れ替わりも多い塾だったので、
「やめる」ということにあまり気を使っていませんでした。
留学から帰ってきてからはもう少し家庭的な雰囲気の塾チェーンに入ることになり、
(それもほぼほぼ口コミで入れていただいた形)
そこで初めて、保護者の方と直接お話をするという経験をしました。
一人暮らしの私に、食べ物を差し入れしてくださることもありました。
でも、正直どう反応していいのか、
どこまで生徒や保護者の方と関わりを持っていいものか、
大手にいたが故によくわからないといった気持ちもありました。



あれから1年。


今になって気づくこと。
塾の先生なんて、生徒にとっても所詮一過性の存在、と思っていた部分がありました。
まして保護者の方も次々とイベントがあるために、
過去の塾講師のことなんて気にも留めていないと思っていました。



私は、甘かったな。



人間、一度関わりを持つとその関わりは自分が思ったより長く続くことがあるんだと、
今日は気づかされました。
もしかしたら、他にも私のことを覚えていてくれる人がいるかもしれない。
塾でも、大学でも、中学高校でも、
「私のことなんてどうせ覚えていないだろうし」
「そんなに仲良くなかったし」
「大多数の一人だし」
なんて、自分の周りにいてくれた人たちにとても冷たかった自分に気が付きました。
一人一人にいつもコンタクトを取るわけにはいかないけれど、
節目節目のご挨拶、ご機嫌伺いはきちんとしないと、と思いました。

離れても、やめても、こうしてご連絡をくれたお母様に本当に感謝しています。
今日もひとつ、大切なことに気づかされました。

初級指導を始めて考えたこと

最近、こんな私でも「ちゃんと」日本語を教える機会が増えてきた。


というのは、バイト先のなんやかんやがあって、
ほぼゼロ初級の「日本語」を担当する機会が増えた、ということです。


今までろくに「ちゃんと」日本語を教えたことが無かったので、
それはもう、毎回四苦八苦です。
しかも相手は小学生たち。
こっちの「常識」は彼らにとって「未知」であることが多い。
それに、言葉の分らない国に連れてこられて、
机がたくさん並んでるよくわからない部屋に連れてこられて、
そしてよくわからない言葉で色々話しかけられる。
もう緊張してるなんてレベルじゃないくらい、顔にストレスが現れてるんです。
中には、心細くてお母さん探しちゃう子もいるくらい。
そうだよね、不安だよね・・・・


今まで学校で「教材研究」とか「指導法」とか色々習ってきたけど、
どれが今この目の前の状況に当てはまるのか、全くわからない。
(むしろ塾の体制上それを考える余地も無いんだけど。)
目の前の子がどんな教材を使うのかも指示済み。
その教科書を使うから、それを勧められるように導入指導してね、
っていう会社側の都合もある。
(しかも、導入は1~2回だったりするので、ひらがなで躓かれると益々間に合わない)


私の頭の中、ドッカーーーーーーン←




そんな私を見て、ある先輩講師が声をかけてくれた。
「先生、これ、使ったことあります?」
「先生、ここに○○があるんで、使ってください!」
「ひらがなカード、こんなのがあるんで使ってみてください!」
などなど。

この教室、こんなに色々あったんだ・・・ってくらい、
色んな教材/教具を紹介していただきました。

それから、いつか使うだろうと登録しておいて全く登場機会がなかった
「みんなの教材」サイト(国際交流基金)も紹介してくださって。
むしろ、なんで今まで使わなかったのか←
宝の持ち腐れだったなーと反省。



自分の研究とか、勉強とかに忙しくて(という言い訳をして)
教材研究ちゃんとできてなかったけど、
春休みの内に暇をみてちゃんとしなくちゃなぁと。


それから、4月から同期が働いている高等教育機関での
遠隔授業もやらせてもらえるようになりました。
こちらはあの「みんなの日本語」がベースのオリジナルテキストを使うことになっています。
「みん日」、何度も見てるけど
何課でどの文法項目が使われるのか、ちゃんと覚えてないから、
これもしっかり使えるようにしておかなきゃ。


話が飛んだけど、これからも初級の子たちを担当させていただく機会があると思います。
(いや、絶対あります!)
言い訳せずに「自分の教室にどんな教材/教具があるか」は把握すべきだし、
その教材/教具についてよく知っておけば楽しい授業ができるかもしれない。

これから私と出会う生徒さんたちが、
「日本語楽しいかも!」「日本語でこんなこと言ってみたい!」
ってなるような、そんな授業ができるように。

精進精進。

「先生」にも宿題の目標があります

今回も仕事の話。

情報問題が厳しいので詳しく書けませんが、
私の仕事はいわゆる個人指導塾の講師です。
仕事場はいくつか転々としましたが
学部1年生の頃からずっと続けてるバイトで、
とても大好きな仕事です。


個人指導のいいところは、
生徒一人一人にしっかり気を配れること。
こちらが手をかけるほど、
生徒たちからの反応が良くなるところにやりがいを感じています。


最初はぎこちない関係だったのに、気がつけば
『先生、今日は宿題やってきたよ!』
『先生、宿題でわからないところがあったんだけど、教えてくれる?』
『先生、…宿題やってこなかった…』←
などなど
こちらが聞かなくても生徒が自己申告してくれるようになってくるんです。
(宿題ネタでこんだけ出るとは…)


ここでクイズです。
この中で、私が一番嬉しい言葉はなんでしょう?





チッ、チッ、チッ
ピーン





言うまでもなく、
『わからないところがあったんだけど、教えてくれる?』
ですよね。

誰ですか?「宿題やってこなかった」とかいう無礼者は←




私は、宿題を出す時、
生徒たちがこの言葉を持ってこれるのを目標に出してます。



もちろん、いつも全然宿題をやってこない子に関してはひとつ目でも褒めます。
超褒めます。デラ褒めます。
そうするとちょっとしか宿題解かなかった子なんてからは
『そんなほめることか?!』っていう照れ隠しが飛んでくるのですが、
今度は理由付きでさらに褒め倒します。

でもこれ、お世辞でも作戦でもなんでもなくて。
当たり前のことをするのがなんだか難しい年頃の子が、
ほんの少しでもやってみようと自分で思ったってことじゃないですか。
大きな進歩だと思うんです。
ひとつ目でも十分褒めるに値することじゃないですか。

まずは、やってみようと自分で思うことが大事で。
次は、自分で考えてみようと思うステップに入れるように。
更に、考えたことを言ってみよう、質問してみようとなるようにサポートする。

ここまで引き出せた子たちが持ってくる言葉が、
『ここがわからないから、教えて?』です。




わからない、教えてほしい、って
大人が思ってる以上に生徒たちには怖い言葉だと思います。
大人だって怖いです。

でも、まずは自分がどこまでわかってて、
何ができないのか、何を教えてほしいのかを自覚することは
それだけで更に大きな成長ですし、
この次のステップに非常に重要になるので、
私はこの言葉を目指して宿題を出します。



とはいえ、
私はそのステップを越えるサポートしてるだけですけどね。
最近本当に、そういう思いが強くなってきました。
越えてくるのは、他でもない生徒たち自身ですから。
でも、それが「先生」の大事な仕事だと私は自覚しています。





次のステップについて書くと長くなるので今回は割愛しますが、
毎日毎回、それぞれのステップをクリアしてくる生徒たちに会えるこの仕事が
私は本当に大好きです。



そんな楽しい講師生活。
(今度こそ!笑)
        
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