お茶大の日本言語文化学研究会ができてから、四半世紀が経ったそうです。
会長の西川先生も仰っていましたが、
「お茶大」の中で行われている研究会なのに、
外部からの参加者、聴講者が多いことは本当にすごいことだなと思いました。
そして、大学院に入るまではそのすごさに気づきませんでした。
今日の言文は本当に学びと刺激の多いものになったので、
反省と整理もかねて細かく書いていこうと思います。
(1)加納先生のご講演「多言語環境のリテラシー教育を考える:リテラシー・バイリテラシー・トランスランゲージング」
今回のご講演は、私たちが受けている授業の一年分をギュッと50分に凝縮した、
とても贅沢な内容のご講演でした。
一度ならず、二度三度、今回のお話を聞いてきた私はそれなりに「ふむふむ」と復習がてら聞いていたのですが、
それでも「translanguaging」については、まだまだ理解が足りていないと反省をしました。
と、同時にリテラシー・バイリテラシー・トランスランゲージングについて深く勉強したいと思いました。
自分がぼんやりと気になる、どうにかしたいと思っていたことが、
先生の研究分野の中でたくさん考えることができることを再認識したからです。
ご講演が終わってから、先生に理解しきれなかったところをご質問させていただきました。
・Kano(2012)がCumminsの共有基底言語能力モデルを支持する理由は何か
平日は現地校に通い、土曜日は日本語の補習校に通う児童生徒の例からもわかるように、
両言語を扱う児童生徒は片方の言語で学んだ学習事項を、
もう片方の学校に通った時に応用して理解することができることが明らかになったから。
知識や考え方といった認知的な側面を、両方の言語に応用?適応?させて考えることができる、
ということが明らかになったことから、CPUを支持するといえる。
・結局、translanguagingとcode switchingの違いはなんなのか。
これに関しては、まだ議論がされている段階であり、2つの考え方がある。
①translanguagingとcode switichingは異なる考え方である。
②translanguagingとcode switichingは上位概念/下位概念の関係にある
(加納先生は②の立場を取られているそうで、その理由はtranslanguagingとcode swichingが異なるものだと考えると説明ができなくなる部分が出てくるからだそうです。)
ただ、とても似ているこの二つを区別する明らかなポイントは、translanguagingは学習者の学習のプロセスを見ているのに対し、code switchingはプロダクト(産出された言語)を見ているのだということである。
それゆえに、code switchingについては学習者の学習ストラテジーとしてや、教授法としてのものではなく、無意識に漫然となされてしまうものも含まれ、それに対する批判があるために授業内での制限がかけられることがある。
この2つ目の質問の答えを聞いて、
私はまだまだ勉強が足りない、変えたいと思っていたことを変えられていないと感じました。
ずっと自分は「学習者の言語産出までのプロセス」について考えていると思いながら
修士論文の研究計画をたてていたのですが、
ところがどっこい、プロセスではなくプロダクトに焦点を当てた研究計画を書いていたんです。
正直、もう進み始めて時間もないし、できる範囲でしか変更できませんが、
この点も含めて加納先生にまたご相談をしながら、分析の方法を再検討したいと思います。
色々凹むことも多いですが、
つくづく、加納先生のゼミ生になれて本当に良かったと思ったご講演でした。
(2)ポスター発表
ここでは、とても貴重なご縁がありました。
日本文学卒、ってことで色々本と絡めた活動をに関心がある私ですが、
大学の留学生向けに行われた日本文学の授業の報告をしてくださった、
清水知子先生とお話ができたんです。
しかも、加納先生のお知り合いでもあって…
世間が狭すぎて驚きました。
当日は時間もぎりぎりだったこともあり、ゆっくり質問できなかったのですが、
なんとポスター資料をまんまいただいて帰って来ちゃいました←
名刺も交換させていただいて、メールを介して質問をさせていただいております。
今回はM2の先輩方も発表をされていて、
ポスターにはかおりさんと、はんはんさん、
口頭発表にはていていさんと、りょうさんが。
先輩方の発表を見にいく余裕がなかったのが心残りなのだけど、
ていていさんには発表資料もいただいて♪
来年は自分もあそこでマイク持ってると信じて頑張ります。
モチベーションがとても上がりました。
(3)口頭発表
入学前は、何をどう聞けばいいのか全くわからず参加していたのですが、
今回は以前にも増して「わかる」「わからない」が明確になってきた気がします。
ただ、質問が難しい!
先生方の質疑のやりとりを見ていると本当に的確で、
自分がわかったこと、わからなかったことをはっきりと説明できて、
さらに説明を求めることができる。
私にはまだまだその能力が足りないなと感じました。
全体的に、本当に勉強になった一日で、
帰りの電車では本当ににやけました。
1年後、もっともっと成長した姿であそこに立てるよう、
頑張りたいと思います。
PR