土曜校の見学@sydney 海外教育実習/シドニー 2014年08月24日 さて、Elly@Sydneyです。お茶大の海外日本語教育実習という機会を得て、夏休みの7週間(今年は8月1日~9月19日という日程)シドニーのUNSW(ニューサウスウェールズ大学)の日本語コースにて教育実習をさせていただいております。学習者主体、community of practiceの理念のもとに運営されている本コースでの実習は、私が今までに経験してきた教育実習、模擬授業のどれとも違って、殻を破るのがとても大変でした。(いまだに破れていない部分もありますが)毎週、毎回、授業をするごとに新しい発見があります。その話も書きたいなーとか思いつつ、なんやかんや実習三週目(こっちの学期としてWeek4)が終わってしまいました。そんな中、去年の先輩方の報告書を参考に、学外の見学もさせてもらう機会をいただきました。そのひとつが、昨日行った「土曜校」。キャメレイ小学校というところで毎週土曜日に行われているそうです。学校の授業の印象は今まで実習で見てきた、あるいは実習で意識してきた「日本語」の授業とは全然異なる、いわゆる「国語」の授業のようでした。見学させてもらったクラスは3クラス。1時間目は1年生。2時間目は2年生のクラスにて中学3年生による漢字先生。3時間目は4年生のクラス。どのクラスも、とても印象的でした。1年生のクラス。担当の先生はUNSWの学生で、高校で教育実習中という先生でした。とてもお若くて、とても元気。しっかりした信頼できそうな先生でした。小学校1年生ともなると、本当に小さくて、本当に落ち着きがない!!笑宿題の提出、展示作品の回収、ひらがなテスト、そして初めての漢字学習でした。(私は主に子どもたちの採点補佐をしてました。)「みんなで一緒に」ということより、「自分を見て!」の方がまだまだ強い年頃で、先生の指示が通ってるんだかとおってないんだか…(笑)しかし面白いのが小学生。みんな、教室に入ってきてまずやることがわかっている。そして文字や新しいものに対する強い執着を持っている。先生曰く、「新しいものが大好きなのです」と。漢字の勉強を始めると、すでに勉強している子がさっさと前に出てきて「書けるよー!と書き始める。それを見て、まだ初めての子どもたちは一生懸命練習をする。書くスピードが遅く、アピールが弱い子はどうしても遅くなる。レベルの差が大きいのがこの学年の特徴だと、先生が仰ってました。そのために、プラスαの教材の準備、子どもを飽きさせない工夫が必要なんだとか。小学生ならではの工夫が必要なんですね。漢字先生のクラス。実は、このクラスが一番感動しました。何に感動したか。中学生たちの工夫を凝らした漢字の授業に、子どもたちが目をキラキラさせて食いついていたこと。「勉強」って、きっとこういうことを言うんだって思いました。緊張してガチガチで、どうしていいかわからないような中学生のお兄さんお姉さんだったけど、あんなに楽しい漢字の授業は初めて見ました。小学生たちもとてもとても楽しそうでしたが、先生たち曰く、「中学生の方も大きな学びがあるはず」だと。土曜校は週1回。子どもたちは、平日はLocalの学校に通っているそうです。それはつまり、日本語に接する時間がどう考えても短いことを示しています。日本語を使う機会が少ないのだから、いわゆる日本の学生のように日本語が伸びるわけがない。そのため、中学三年生たちでも小学生程度の漢字レベルしかつかないそうです。その中学生たちが、一生懸命準備をして、勉強をして、かわいい名前カードを持って、小学生のクラスにやってくる。それを見て、小学生たちは(無意識のうちに)「将来あんな風になる」とモデルを見つける。「先生」「生徒」の関係ではない、より近い者同士の学習の利点でしょう。さらに、伝える準備を十分にしてきたものに対する「学習者」の反応は正直です。実習に向けての反省にもなりました。そして4年生のクラス。新聞づくりをしていました。最後に先生が「先生になる大学生のお姉さんたちに、何かひとことを」と言った時のこと。子どもたちは「がんばってください」という言葉を全員がかけてくれました。中には、「また来てください」「先生になったら大変なことが多いかもしれないけど、がんばって」「テストがんばって」という子たちもいて、子どもたちなりに色々なことを考えているのだなと感じさせられました。大人は、言葉が思いつかないとつい何も言えなくて黙ってしまうのですが、子どもたちはたとえ同じ一言でも、それぞれの気持ちを込めて伝えようとしてくれていました。感慨深い一日でした。午後は7月の研究会の「継承語」の部分のみをビデオで見ました。片岡先生、、、ちゃんと読まなくちゃ。と、そろそろ図書館の閉館のお時間です・・TTまた気が向いたら書き足そうと思います。では。 PR